【2022年1月15日配信】
アレクサンダー・テクニークでは、
「頭と背骨の関係」を重要視します。
それが大切と思うあまり、
逆に余分な緊張が首周辺におきてしまい、
本末転倒な状態になることもあります。
ことに、初心者の場合は、
意識しすぎるあまり
余分な緊張をしてしまうのです。
ブルースは、それもあって
初心者には『セントラル・モービレ』の動きから
始めることを薦めています。
そしてもう一つ、
日本語では、手と足に「首」をつけて、
手首、足首という呼称があります。
実際、首の緊張が全身に影響するように、
手首の緊張は腕構造全体を、
足首の緊張は脚全体を緊張させます。
ですから、
いくら「首を自由に~」と意図しても
手首や足首を緊張させていたら、
実際に「首」が自由になることはありません。
そこで・・・、
ブルースは、首を自由に~と意図する代わりに
首たちが自由に~と思うアイディアを教えてくれました。
ネック フリー(Neck free) ではなく、
ネックス フリー(Necks free)というわけです。
座布団三枚!と言いたいところです(笑)
★★今回のホーム・ワーク★★
ただ、手首が自由に~と思う代わりに、
イメージを使って、
手首がジューシーなオレンジのように
まあるく、大きいと思ってみてください。
そして、同じように足首は
大きめの八朔のようにイメージしてみましょう。
そして肝心の首ですが、
頭の大きさに対して首の骨は細く、
肩幅が広くなっていますね。
つまり、その広い空間をたくさんの筋肉が
つないでいるわけですが、
だからこそ、緊張させやすいわけです。
でも、その広い空間を、
頭と背骨をつなぐ関節(トップジョイント)から
肩先のラインに向けて、
富士山の形のように大小様々な筋肉がつないでいます。
さらに、肩先を水平に繋ぐラインを境に
まるで逆さ富士のように首につながる筋肉が
背中にも胸にも広がっていると
イメージしてください。
手首も足首も、
そして首自体も、
大きく広い範囲で支えられ、つながり、
動きがしなやかで自由である、
とイメージしてください。
それが、ネックス フリー(Necks free)です。
これを今週は、
折に触れて思い出してみてください。
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