【2022年7月9日配信】
それは、座骨のことですか?
そう問う参加者にブルース先生は
穏やかに答えます。
「いまは、身体に関する呼び名を忘れてみて」
解剖学的な用語や
肩・おしり・ウエストなど
私たちが使っている
身体にまつわる言葉(呼び方)は
私たちが生まれた後に獲得したものなので
ある意味で
私たちの習慣と溶け合っています。
インナーボディというイメージを使って動くとき、
それらがときどき邪魔をします。
インナーボディそのものも
マインドによるものです。
そこに、これは座骨のことかな?とか、
解剖学的に合っているのかしら?などと、
別の考えが入り込むことで、
イメージそのものに影響を与えるからです。
インナーボディのリードで動く、
それはシンプルな身体へのメッセージになるはずが、
他の思考がまざってくることで、
そのイメージが制限されたり、
場合によってはそのイメージそのものが
変形されることになるからです。
ただ、それも学習のプロセスです。
インナーボディによる動きをしようとすると、
あ~私は、解剖学的に正しいかどうかが、
氣になるのだなぁ、とか、
他者から、あるいは先生から
どのように見えるのかが心配になるなぁ、など。
これらのさまざまな”思い”もすべて
身体と共用され、身体の在り方と一つである、
ということです。
★★★今回のホーム・ワーク★★★
ここしばらく、私は右肩周辺から
上腕にかけて、
痛み・違和感を感じることがあります。
アレクサンダー・テクニークに出会ってから、
そういう時には、こう思います。
あら、何か大きく変化しているのかな、と。
ふつうは年齢的に50肩かな、と
思うのかしら^^
痛みや違和感は常時あるわけではなく、
ふとした時に現れます。
その時、私がやっていることは、
私のインナーボディを
私の身体全体の隅々までに広げることです。
右側の手や手首、指先まで
筋力ではなく、
ただ、自分の意識の広がりのように
インナーボディが広がっていくイメージを
持つのです。
そして、インナーボディが全体の身体に
広がることで、
痛みや違和感があるのは右肩周辺だけど、
左のお尻やしっぽ(背骨の下端)が
腕構造とのつながりやバランスを取り戻し、
動きがスムースになります。
みなさんも、どこかに違和感を感じた時、
いきなりアウターボディをストレッチしたり、
たたいたり、もんだりする前に、
その時点でのインナーボディはどんな感じ?
と身体に問うてみて、
それから隅々までインナーボディが
広がるイメージを持ってみましょう。
痛みや違和感がある場所だけ、ではなく
全体のつながりに氣づきますか?
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