【2022年11月19日配信】
学校の教師だったころ、
かつての自分を振り返ったとき、
小学生のころはまだ、
「どうしてそうなるんだろう?」という
疑問を持っていたように思うけど、
いつからか、テストが返された後、
「正解(答え)は何だったんですか?」にしか、
意識が向かなくなっていたように思えた。
なぜ、その答えになるのかには興味がなく、
むしろその配点が何点だったのか、とか
答え合わせをしている間、
どうしてそうなるのか、という根本的な質問は
浮かんでこなくなっていたなぁ、と。
そういう学び方?と呼んでいいのか分からないけど、
「学ぶ」=「正解を知る」が結びついていないか、
アレクサンダー・テクニークを学ぶことについて
考えていると、
学び方の習慣にも、氣づきが必要だなと感じる。
もちろん、私も含めて。
アレクサンダー・テクニークの原理は、
F.M.アレクサンダーが試行錯誤を重ね、
繰り返し実験し、観察し
を繰り返した先に見つけたものだ。
そして、それをたくさんの人に教えた経験も
加わって、原理であることが証明されてきた。
だから、私たちは、
「こういうことを続けていくと、こういう結果が得られる」
ということを知っただけでは
できるようにはならない。
経験し、観察する、
そのシンプルな繰り返しは、
すぐにこれという変化を感じられないかもしれない。
何の変化も起きていないように感じるかもしれない。
けれど、それを経ずには得られないものがある、
のは変えようがない。
★★★今回のホーム・ワーク★★★
F.M.アレクサンダーその人も、
上手くいった経験と上手くいかなかった経験を
比較することで、原理を発見していきました。
上手くいかないことを、
“失敗”とかというラベルをつけて評価する習慣を
観察して、実験してみましょう。
今回は、何かが上手くいかなかったり、
出来なかったとき、
頭の中で何を言っているのか、
ということに注意を向けてみてください。
頭の中で言っていることを思うと、
身体はどうなっていますか?
頭の中で言うことを変えると、
身体はどんなふうに変化するように感じますか?
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