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セントラル・モービレとは

【2021年12月18日配信】

前回は、私たちの身体がモビールのように、

一瞬たりとも動くことをやめない、
ポーズレになってしまわない、
(=特定のポジション(位置)に留まらない)

というお話をしながら、

どんな刺激に対しても、
全体が動き続け、適当な対応ができる状態であることが
理想であることを、お伝えいたしました。
~~~
前回の記事は、こちらから
https://enlighten.jp/mobile-home-is-moving/
~~~

具体的にそれはどうやったらいいのか?
それに対して、これから少しずつお伝えいたします。

まずは、『セントラル・モービレ』について。

モービレとは、モビールのことです。

セントラル・モービレは、
私たちの身体全体をモビール(モービレ)だとすると、

その中心にあたる重要な部分、
けれども末節にあるものも同じく重要ですが・・・、

それは、頭と肋骨からなる胸郭部分と、骨盤を
3つのスフィア(球体)とし、
それを背骨がつないでいる構造を指します。

アレクサンダー・テクニークでは、
頭と背骨の関係、とりわけトップジョイントと呼ばれる
頭と首をつなぐ関節とその状態がとても重要とされますが、

ブルースが教えてくれるこのセントラル・モービレの
状態が整っていなければ、
トップジョイントだけが楽になったり、
よい状態になることはあり得ないのです。

また、骨盤のスフィアが動けば、
他のスフィア(胸郭と頭)は背骨を通じて、
即座に呼応し、カウンター・バランスをとったり、
波紋が伝わるように流れるような動きが起きたりします。

ところが・・・・、

例えば、ストレートネックと言われました・・・
という方が、私にやってみせてくださったのは、
車を運転しているとき、
氣がつくと顎が突き出てきている、とおっしゃるので、

それに氣づいたときはどうされるのですか?
と聞くと、顎をぐっと喉の方に引きつけて、
「こうするんです。」と。

その頭の動きに対して、
胸郭や骨盤のスフィアや
それをつないている背骨は固定したままでした。

私が、顎を引く代わりに、
骨盤の角度を変えるとどうなりますか?
と聞いて、やってみてもらうと、

その方の頭の向きが結果として変わり、
顎を引き付ける必要はなくなったのです。


「部分だけを変えることはできない」と、
F.M.アレクサンダーも言いましたが、

痛みがある場所、指摘を受けた特定の場所だけに
問題があるかのように私たちは考えがちです。

セントラル・モービレを生き生きとさせることを
イメージしてみましょう。

★★今回のホーム・ワーク★★

イメージを使って動きます。

バランスボールに座っていて、
前後にバランスボールを前側・後ろ側に
転がす人がいると想像してください。

最初に、後ろの人がボールを後ろ側に
転がします。
すると、座っているみなさんは、
ボールの動きに伴って、
骨盤のスフィアが後ろに傾き始めます。

それと同時に、肋骨と頭のスフィアも動き、
横から見るとアルファベットのCのように
丸くなります。

しかし!何らかの動きが制限されている人は、
Cの形にはならないかもしれません。
無理やりCの形になろうとしないでくださいね。

ポイントは、イメージがみなさんを動かす!
という点です。

そして、前にいる人が前側にボールを転がし、
最初の座っていた状態くらいに戻ります。

これをゆっくりと、2・3回繰り返してみてください。
最初となにか違った感覚ではないでしょうか?

 

 

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