【2022年10月1日配信】
ブルース先生が
師であるマージに
「どうしたら、もっとうまく手を使えるようになりますか」
と聞いた際に、
「日常生活のなかで、あなたがどのように手を使っているのかを見なさい」
と言われたそうです。
もっと技術的な答えを期待していたそうですが、
それに続けてマージが言ったのは、
日常生活の中で、
あなたがどのように手を使っているのかをよく見て、
もしそれをねじ曲げたり、
必要以上に力んだりしていることに氣づいたら、
止まりなさい。(やめなさい。)
そして
手だけでなく、身体全体に対しても
ねじ曲げたり、必要以上に力んだりしていないかを確かめなさい。
ねじ曲げたり、必要以上に力むなどの
自分自身への干渉をやめるのです。
そうしてから、
自分を痛めたり、
自分をねじ曲げたりしないで
それを行う方法を考えなさい、と。
ブルース先生は、その話をして
こうおっしゃいました。
良い生徒だった私は、
それを40年以上続けています、
今でもやっていると・・・。
そこで、はぁ~私には無理・・・と思ってしまうのですが、
ブルース先生は、
楽しいからです。
実際に、とても楽しい練習です。
それは、手のためだけでなく、
私の人生に大きな影響を与えます、と。
★★★ 今回のホーム・ワーク ★★★
マージが教えてくれたことは、
アレクサンダー・テクニークでいうところの
インヒビション(inhibition)・・・抑制です。
心理学でいうそれとよく間違われるということで、
”抑制”という言葉ではなく、
カタカナのインヒビションと言う方がよいかと
思います。
ただ、立ち止まり、
自分を観察するための”間(ま)をとる”
という実践が、インヒビションです。
自分が何をどのように行っているかに
氣づいてはじめて、
それをやめるか、続けるかという
選択肢が生まれるのです。
今週は、
立ち止まり、自分の手が何をしているか見て、
それがからだ全体にどのように影響しているか、
観察してみましょう。
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